備え付けのエアコン付きの賃貸マンションやアパートに住んでいる場合・・・エアコンに何か問題があって大家さんと交渉したい場面って結構ありますよね。
特にあまりに古いエアコンだったりすると、いっそ交換してほしい・・・と思うこともしばしば。
この時の交渉の大原則やコツ、注意点についてまとめました。
やり方を間違えると交渉決裂するだけでなく、今後の大家さんとの関係にも影響します!
少しでも良い結果になるように、交渉の大原則など事前に確認して臨んでくださいね◎
賃貸のエアコン交換してほしい!交渉しやすいケースは?
賃貸物件の付帯設備のエアコン、入居者にとっては使いにくくても、交換は大家さんの義務というわけではありません!
ということで、まずは備え付けのエアコンがどんな状態の時なら交換交渉しやすいのか?
について確認しておきたいと思います。
エアコンが壊れている場合
入居して初めてエアコンを付けたら動かない!
または部屋が全く冷えない(温まらない)…
こんな場合は付帯設備の故障が考えられますから、交換に応じてもらえる可能性は比較的大きいでしょう。
ただしエアコンの年式が比較的新しい場合は、修理が基本ではありますね。
逆に10年以上前に設置されたものだったりすると、メーカーがサポートを終了していたり、修理にするにも部品の調達が難しかったりするので、「それなら全部交換で」ということになりやすいです。
(うちはこのパターンで、修理を相談したら結局交換になったことが過去2回ありました)
「効きが悪い」という場合は、故障ではなく単に汚れている場合もありますが・・・
素人目にはわからなければ「部屋が冷えない」という理由で一旦実物を確認してもらった方が良いので、とりあえず現状だけを伝えて見に来てもらいましょう。
エアコンは動くが音が大きい、古いなどの場合
一応エアコンは動いて部屋も冷えるけれど、稼働する音がやけに大きい!
とか
20年以上前のエアコンで冷えるまでに時間がかかる、省エネタイプでないので電気代がかかりすぎる!
こういったケースですが、エアコン自体が動いている(壊れているわけではない)ので、交換や修理は必須とは言えず、大家さんの判断次第ということになります。
ただし大きな音というのがベランダの室外機からで、お隣から苦情が・・・
なんて場合はお隣の部屋も含めてのマンションの価値を下げていますし、その事情も含めてお話すれば交渉は通りやすくなるかもしれません。
単に古いからとか電気代がかかるから、という理由だと、交換しても大家さんにメリットなしと言えますから、難しいかもしれませんね(^_^;)
近いうちに交換が必要なくらいの年式だとしても、大家さんも新しい入居者募集するときに「エアコン新規交換」で募集した方が借り手が見つかりやすいので・・・
入居時から古いエアコンということであれば、古い設備も含めてこの家賃で契約したんでしょ、ということになってしまいます。
エアコンがカビ臭い、汚れがひどい、などの場合
入居してまだ一度も使っていないのにすごく汚れている!
使い物にならない!
こんな場合は交換ではなく、基本的にはクリーニングの交渉になります。
※ワンシーズンでも自分で使ったエアコンの汚れは、基本的に自費でのクリーニングになりますのでご注意です
関連記事:賃貸のエアコン掃除は勝手に業者に頼んで良い?費用は?
ですが、一度も使っていないエアコンのクリーニングとなると賃貸契約の内容によって自費か大家負担か変わってきますし、基本的には管理会社に連絡の上で対応することになるでしょう。
関連記事:入居後まだ使ってないエアコンのクリーニング 費用負担どうなる?
ただ、現物を確認しに来てもらって、結果的に大家さん負担でクリーニング費用出すより新しい年式のものに交換しましょうか、という話になることも。
なのでこの場合も「一度も使っていないエアコンなのに汚れがひどい」という件で連絡し、交換になるかどうかは運次第、ということになるでしょう。
↑ちなみに交渉決裂したら自分でこういうので掃除してみるのもアリかも
【番外編】元々エアコンのない部屋に増設したい
賃貸契約時に備え付けのエアコンがなかった部屋に増設したい場合。
特に設置するためのコンセントが近くにないなど、設備の工事が必要となる場合。
これは完全に大家さんの善意次第ということになります。
寝室用の部屋など、実質エアコンがないと夏冬はとても部屋として使えない!
という場合もあるかと思いますが・・・
それでもその付帯設備がない状態で家賃に納得して契約したわけですから、大家負担での増設が当然とはなりません。
ただ、エアコンなしでは使いづらい部屋というのであれば、工事をすることで物件の価値は上がりますから、交渉次第では増設できる流れになることも。
その場合も工事費用をいくらか入居者負担するなどは必要と考えておきましょう。
賃貸のエアコン交換時期年数の目安は?
エアコンの不具合がある場合、古いから交換してほしい・・・
でも普通どれくらいの年数経ったら交換時期なのかな?というところですが。
通常のエアコンの耐用年数(メーカー側の想定)でいうと10年程度と考えるのが妥当です。
ただし、賃貸のエアコンについては「10年経っているから」交換すべき、とはならない点に注意。
賃貸のエアコンは「設備として動いていればOK」なのであって、それで契約した以上は「10年以上前の年式なのに交換しないなんて非常識」とはならないということですね(^_^;)
実際20年もののエアコンがまだ動いているからという理由でついている物件はゴロゴロあるようです。。
ただし、何十年も前のエアコンはメーカーサポートもなく、修理部品もない・・・
ということがほとんどでしょうから、修理の頻度や住人からの不具合の連絡が多ければ、交換の方が妥当となることは大いにあると思います。
賃貸備え付けエアコン交換の交渉したい時のコツ注意点
エアコンの不備で管理会社に連絡しようとなった場合。
要望の伝え方コツ、というか注意点について書いていきます。
故障や古さ、大きな音など、交換したい理由は様々あると思いますが・・・
連絡する時に注意して欲しいのは「新品に交換してほしい」ということは入居者側からは出さないようにした方が良い、という点!
例えば故障であれば(それがどんなに年式の古いエアコンだとしても)「調子が悪いので見てほしい」などの理由で連絡するということですね。
これまで書いてきたように、入居時にそのエアコン設備を踏まえて家賃契約しているわけですから、その設備を新品に交換するのは大家さんの義務ではありません。
なので、たとえ古くて動かないとしても「動かない」という事実だけを伝えるようにしてくださいね。
その後どう対応するかは大家さんや管理会社次第ですし、いきなり交換を要求するような借主にはやはり大家さん側も良い印象は持たないと思います。
そうすると今後別で何かの交渉が発生した時も、あまり良い結果にならないという可能性も!
ただし、全く動かないエアコンや実質使えないほど冷暖房効率の悪いエアコンが付いていること自体はその部屋の価値の低下になりますから、状態を見て大家さんにもメリットがあれば交換する、という運びにもなるでしょう。
まとめると
- 借主側は現在のエアコン込みで契約しているので、どんな不具合があっても新品交換は大家さん次第
- 大家さんにもメリットがある場合は交換になる場合もあり
ここを忘れずに交渉するようにしてみてください。
(とても良心的な大家さんなら、自分のメリットが小さくても交換にしてくれるかもしれませんが、これも運次第ですね)
賃貸のエアコン交換交渉についてまとめ
賃貸の備え付けエアコンの不具合について、交渉の可能性や注意点などについて書いてきました。
我が家もとても古いエアコンで冷房が効かないということで管理会社を挟んで交渉し、最終的に交換になったことはありましたが、最初から交換してくれという要望を出した結果ではありませんでした。
交渉は大家さんにメリットがあるかどうかで結果はだいぶ違ってくると思います。
現状を伝え、非常に困っているということを伝え、新品交換になったらラッキー、くらいの認識で臨んでくださいね。
以上ご参考になりましたら幸いです(*´▽`*)