賃貸マンションやアパートに入居、そろそろエアコンの季節だな~と稼働させたらカビ臭くて使い物にならない!
各地でそんなトラブルが起こる時期になりました・・・(つд⊂)
入居したときは気づかなかったけど、自分は使ってないエアコンが汚れたままだった、なんてことは結構あることらしいです。
そんな「入居前に気づかなかったエアコンの汚れや臭い」に後日気づいた場合について
- クリーニング費用は借主負担?大家持ち?
- 管理会社や大家に連絡する前にすべきこと
- 業者清掃やエアコン交換の交渉の時の注意点
などについてまとめてみました◎
賃貸入居後にエアコンに不備や臭いがある場合のクリーニング費用負担は?
自分のせいで汚れたわけではない賃貸備え付けのエアコン・・・
しかも並大抵の汚れではなく、明らかに掃除しないと使えないレベル・・・
ここで一番気になるのが、クリーニングの費用って大家さんの負担でやってもらえるの?という所だと思います。
で、そんな時はまず部屋を契約した際に契約書(重要事項説明書)を交わしているはずなので、まずはそちらの文面をチェックしましょう。
1.退去時のエアコンクリーニング(または個々の設備のクリーニング)について明記されている場合
この場合、前入居者が退去した際のクリーニング不備となりますから、貸主(大家さん)負担でクリーニングしてもらう可能性が高いです。
入居してからまだエアコン稼働シーズン(主に夏や冬)を越していなければ納得してもらえると思うので、追加クリーニングの対応をお願いしてみましょう。
2.退去時のハウスクリーニング(現状回復)は明記されているが、エアコン(または個々の設備)については特に触れられていない場合
一般的に「ハウスクリーニング」といった場合、エアコンの専門的なクリーニングは含まれていない、という解釈がされることが多いそうです。
ハウスクリーニング業者はエアコン周りを清掃したとしても、手前の簡単に手の届く部分程度だったりします。
親切な?心ある?大家さんだとハウスクリーニングとは別でエアコンクリーニングも発注したりするようですが、必ずしも全部の物件がそうとは限りません。
なので、「エアコンが一応動く」という場合は、貸主負担でエアコンクリーニング業者に頼むかどうかは大家さん次第になるそうです( ゚Д゚)
ただし、動くとは言ってもとても使えるレベルでない臭いがする、といった場合は「入居時から使えない設備」として大家さんも納得してくれるかもしれません。
このあたりは交渉次第ということになりそうです。
3.「不備があった場合、入居後〇週間で報告すること」等の記載があった場合
退去時の室内原状回復の記載があったとしても、「入居して一定期間内に不備を報告しなければ物件に問題なしとする」といった記載もある場合。
(エアコンも掃除するはずなのに業者への発注を忘れていた、とかありえます)
備え付けのエアコンも物件に含まれますから、上で書いた2番のケースよりも費用の交渉は難しくなると思われます。
それでも春入居だったりした場合、エアコンを稼働させてチェックするところまでは思い至らなかった!ということもありますし、すぐに諦めるのではなく一応管理会社に連絡した方が良いですね。
また、借主負担でクリーニングしてください、となったとしても、さらに自分の退去時に現状回復費用(エアコンクリーニング含めて)まで請求されることになるとしたら、ちょっと割に合わないですよね。
なので、「今回は自分で負担して掃除するけれど、退去時の現状回復にエアコンは含まれませんよね」というところは、このタイミングで確認しておくのが得策かもしれません。
賃貸のエアコンクリーニング要望で連絡する前に
備え付けのエアコンの汚れやにおいの件で管理会社に連絡しようかな、となった場合。
連絡する前にしておいた方が良いことについてです。
1.現状の状態を写真に残しておく
現時点でどの程度汚れているのか、カビが発生している場所などが確認できたら、その部分は写真を撮っておきます。
写真を撮るまでは自分で雑巾で拭いたりもしない方が良いです。
現状の証拠写真でもありますが、入居して使用する前なのにこれくらい汚れていた、という意味で、自分の退去時のクリーニング費用負担のやり取りでも使えるかもしれません。
そしてその写真を撮ってからできるだけ早く管理会社に電話しましょう。
2.フィルターの汚れを確認
もしエアコン内部を確認して、明らかな汚れが見えたわけではない場合。
前面のフィルターを洗うことでかび臭さはなくなることもあります。
入居して一度も使っていなかったとしても、室内環境によっては数か月経過するとカビが生えてしまうこともあります。
ですので、内部はキレイなのに臭い、という時はまずフィルターを洗って再度臭いがするか確認。
それでもダメな場合に連絡することにしましょう。
3.行政に意見を聞く
行政には賃貸物件の原状回復について管轄している部門がありますので、そちらに現状を伝えて、ガイドライン上はどうなるのが適当か確認すると、交渉のネタになる可能性があります。
「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」というのは国土交通省住宅局が出しているものですが、実際に相談する先は地域の行政でも大丈夫です。
例えば東京都にお住まいの場合は「東京都都市整備局」が管轄の役所になりますが、その他地域の市役所・区役所の生活課であったり、宅建協会であったり、該当しそうなところに電話してみると良いですね(連絡先が適切でなければ、該当部署を案内してくれると思います)。
ただ、ここまで確認するかどうかは個人の判断ですし、変に行政の意見を持ち出して「高圧的だ」と取られると逆に交渉が有利にならないことも考えられます(;´∀`)
あくまでも参考として、自分の交渉に使えそうであれば使ってみてください◎
賃貸備え付けエアコンクリーニング交渉のコツや注意点
いざ管理会社に連絡、となった場合。
クリーニング費用負担の交渉などもすると思いますが、その時の要望の伝え方、注意点などについて最後に書いていきます。
まず交渉の大原則として「冷静に」!
あからさまに怒ったりしても相手(管理会社)は仕事でやってますから事態はよくなりません。
あくまで契約の範囲内で、グレーな部分は交渉次第、という世界です。
「費用負担しないなら退去する」などの脅しも控えましょう・・・
ここで心象悪くするとその他のトラブルがあった場合の対応にも影響しかねませんし( ゚Д゚)
連絡(確認)するポイントとしては
①入居後全く使用していないのに、エアコンが汚れていて使えないレベルであることを伝える
②退去時のハウスクリーニングにエアコンは含まれているのかどうか(含まれている、の回答であれば貸主負担で追加クリーニングしてもらえないか相談)
③含まれていない、の回答であったとしても、設備としてこのまま使えないレベルなので、現状を確認に来てもらうことはできないか(確認してもらって、これはさすがに・・・となれば費用交渉にも影響)
④借主側でやってくださいとなった場合、自分で掃除するなり好きな業者を呼んでクリーニングするなりはこちらの判断でやりますね、と伝える(掃除によって壊れる、ということもあり得ます・・・その場合にまた色々交渉する場合に少し言い訳になるかも)
なお、クリーニングの問い合わせや費用負担の交渉をしている中で、エアコンの年式が古いのでこの機会に新品に交換します、という結論になる場合もあります。
このあたりの対処も大家さん次第というところではありますが・・・
このように「ちょっと費用交渉は無理かな?」と思えるケースでも、結果がどう転ぶかはわかりません。
賃貸物件のことで気づいたことはひとまず連絡(冷静に!)するのが良いということですね(*´▽`*)
賃貸入居後のエアコンクリーニングまとめ
賃貸入居してすぐは気づかなかったエアコンの汚れについて、主にクリーニング費用負担の有無の面からまとめました◎
自分のせいで汚れたわけではないとしても、あくまで契約書の範囲内で処理されることですので、冷静に対応しましょう。
グレーな部分が多いとしても、大人の交渉で思わぬ結果(新品交換など)になる可能性もありますので、まずは現状といかに自分が困っているかについてを伝えるところから始めてみてくださいね!
以上ご参考になりましたら幸いです(*´▽`*)