今年身内にご不幸があった場合、喪中はがきを準備しますよね。
ここで悩むのが、この不幸を知っている人にも喪中はがきを出すべきかどうか?ということ。
親族親戚間はもちろんのこと、会社や友人関係で葬儀に来てくれた人、香典をくれた人なども含めて、喪中はがきは出すのがマナーなのか?をまとめました。
不幸があったとは言えある程度月日もたち、本当は年賀状を出したいんだけど・・・という場合の対処方法についても解説しています◎
喪中はがきは不幸を知っている人にも出す?
年内に身内に不幸があった場合に出す喪中はがき。
ですが、葬儀に来た人や弔電・お香典をもらった人、忌引きでお休みした会社の上司など、こちらが喪中だと知っている人にも喪中はがきを出すのがマナーなのでしょうか?
結論、喪中はがきは不幸を知っているかどうかに関係なく出しましょう。
まず、喪中はがきというのは「喪中であることを知らせる」ためのものではありません。
喪中で新年を祝う気持ちになれないので、「新年の挨拶を失礼することを知らせる」ためのものです。
ですので、年賀状を毎年送っている相手に、喪中はがきを出さずに年賀状も出さないというのは失礼になるということです。
それに、こちらとしては「喪中と知っているはず」と思っていたとしても、相手は忘れているかもしれません。
自分にとっては大切な身内の死でも、他人にとってはそこまで心に留め続ける出来事とは言えませんよね。
ごくごく親しい友人や近い親族ならまだしも、相手の葬儀に参列したからと言ってそれが年内だったか記憶があいまいになることは珍しくありません。
そして、年末に受け取った喪中はがきを見ながら年賀状を準備する人が多いはずです。
こちらが喪中はがきを出さなかったら、お相手は年賀状を送ってくると思うので、それに対して寒中見舞いで返す・・・というやり取りは発生すると思われます。
そうであれば、新年欠礼の喪中はがきを出しておいた方がマナーとして正しいですよね。
喪中と知っている相手にも、喪中はがきを出すのがこちらのマナーでもあり、相手のためでもあるというわけですね。
喪中はがきは親族にも出す?
喪中はがきは、その不幸を知っている人にも出すのがマナー・・・
とは言え、例えば実の親が亡くなった場合などで、兄弟間でも喪中はがきって出すの?
など、故人の死によって同じく喪中となっている親族にも出すかどうかは悩むかもしれません。
喪中はがきが年始の欠礼のお知らせである、という基本を踏まえると、たとえ両親や兄弟姉妹間などごく近い親族でも出すのが礼儀、とはなります。
ですが実際のところ、こういったごく身近な親族で、あまりにもわかりきっていると思えるような間柄では、喪中はがきを省略することもあります。
口頭や事前の電話・メール、または過去の経験からの暗黙のルールなど、相手と事前に「お互い喪中はがきを出さない」と合意しているようであれば、喪中はがきを出さなくても全く問題ないでしょう。
ですが、ごく近い親族だから喪中はがきを出さないのが当然、ではなく
あくまでもお互い合意しているから省略するのもOK、ということになります。
また、例えば夫の親が亡くなった場合ですが、妻の両親には喪中はがきを出すのが普通だと思います。
つまり「自分と親族関係として近いかどうか」で喪中はがきを出すか出さないかを決めるのではなく、故人とも自分とも近い間柄の親族の場合、欠礼はがきを省略することもある、という風に判断してください。
喪中だけど年賀状を送っていい場合がある!?
喪中というと一般的には個人が亡くなってから1年間という認識だと思います。
なので不幸があった翌年の年賀状を控えるわけですが・・・
上にも書いた通り、そもそも喪中はがきを出す意味は「不幸があって新年を祝う気にならないので欠礼する」というところにありますよね。
なので、ご自分の気持ちも整理がつき「新年は年賀状でご挨拶したい」という心情なのであれば、年賀状を出しても良いと言えるんです。
例えば新年早々不幸があったとして(それも同居家族などの特別近い間柄ではないとして)、その年の年末には気持ちとしては喪が明けている場合もあるでしょう。
こういった場合に、1年間は喪中だから、と形式に従って喪中はがきを出すのももちろん構いません。
ですが、年賀状を出したい!という気持ちになっているのに、喪中はがきを出す意味というのもあまりないですよね。
(信仰上の問題で必ず1年は喪に服す、などあるのであれば別ですが)
例えば同居していない祖父母が亡くなったからと言って、年に1回年賀状のやりとりだけしている友人に喪中と知らせる意味がどれほどあるのか、ということですね。
ただし、こういった場合でも親族に年賀状を送るのは差し控えた方が良いでしょう。
自分は気持ちの整理がついたからと言って、受け取る側の相手の気持ちも考えるというのも大切なことです。
結論、1年間は喪中はがきを出すものだから出す、という形式的なところに捉われるのではなくて、本質的な意味を考えたうえで、個人の判断で出すか出さないか決めれば良いことということですね。
喪中はがきをどの範囲まで出すか?は形式に捉われずに
喪中はがきのマナー、基本は喪中と知っている人にも出し、親族にも出して構いません。
ただし喪中はがきを出す出さないは、あくまでも自分や受け取る相手のことを考えたうえで、柔軟に対応してよい事柄と言えます。
あまり形式にがんじがらめにならずに、自分も相手も気持ちよく年末年始のご挨拶が出来れば良いのですね!
ご参考になりましたら幸いです(*´▽`*)