夏の風習、お中元。

送る習慣のある方は毎年同じお相手にお中元を出しているかと思いますが・・・

そのお相手が喪中(不幸があってから一般的に1年間)である場合、いつもどおり贈っても良いものでしょうか?

 

今回は「お中元を送る相手が喪中の場合」について、

  • そもそも送るべき?送らないべき?
  • 送る時期などマナーはあるのか?
  • のしや水引はどうしたらよい?

についてまとめました。

スポンサーリンク

お中元相手が喪中でも送るべき?

お中元やお歳暮といったものは、一度贈る習慣ができると毎年のように続きますよね。
特段理由がなければ途中でやめたりすることも中々ないかと思います。

 

ですが、お相手が喪中の場合というのは少し迷う方もいるようです。

お中元には一般的にのしを掛けて贈るものですし、そういうことからも「喪中なのに送ったら逆に失礼になるのでは?」を気を遣うかもしれませんね。

 

ですが結論から言うと、喪中のお相手にお中元を送ること自体はマナー違反にはなりません。

なぜなら、お中元というのは何かをお祝いする風習ではなく、日頃の感謝の気持ちを込めて、品物を通じてするご挨拶だからです。

 

喪中の方に日頃の感謝の気持ちを表してはいけない、ということはないですよね。

ということで、そもそものお中元の意味からして、相手が喪中であるかどうかは関係ないということになります。

 

ただし、お贈りする品物に関してはあまり「紅白」や「金銀」などのおめでたい雰囲気のないものを選びましょう。

お中元の品物は、そうめんや果物、ゼリーやビールなどの食品、洗剤などの実用品などが定番なので大丈夫かと思いますが・・・

紅白の彩りのお菓子や金箔入りのお酒なんかは送らないようにだけ、お気を付けください◎

お中元を喪中相手に送る時の時期に関するマナー

お中元は喪中のお相手に送ってもマナー違反ではない、ということを書きました。

 

ですが、これはあくまでも一般論。

「感謝の意を表す習慣」であるからこそ、お相手を気遣った対応が求められますので注意です!

 

つまり、一般的にマナー違反でないからと機械的に送り付けるのではなく、相手の状況を考えて贈るか贈らないかを判断する、ということが大切になります。

 

一番気を付けたいのは、お相手に不幸があった時期との兼ね合い。

 

もしお中元を送る前の年末に喪中はがきをもらっていた、ということであれば、お中元の時期である6月~7月には、不幸があってから少なくとも半年は過ぎています。

半年以上過ぎているのであれば、身辺整理などの実務作業的にも心情的にも、少し落ち着いていることが考えられますよね。
(これもお相手によるとは言えるのですが・・・)

 

なのでこの場合はお中元を送っても、通常差し支えないでしょう。

 

ですが、不幸があったのがごく最近の場合は勝手が違います。

身内に不幸があってから少なくとも忌中(仏式で四十九日)までは何かと身の回りも慌ただしかったり、心情的にも落ち着いていなかったりと、お相手もできるだけそれ以外ことにわずらわされたくない時期と考えられます。

 

こういった忌中の間にお中元など送ってしまうと、そのお返しまたはお礼状などの手間もかけさせることになりますよね。

ですので、あまりにも不幸があって間がない場合は、お中元を差し控えるのも思いやりの一つということになります。

 

先方が忌中などの場合で、何も送らないのも気が引けるという場合は、お中元の時期(6~7月)やお盆の時期(8月)を避け、9月に入ってから「残暑お見舞い(残暑お伺い)」という形で挨拶の品物をお出しするのが良いでしょう。


スポンサーリンク

お中元 喪中の方へのしや水引はどうする?

最後に、喪中のお相手にお中元を出すとした場合、のしや水引はどうするべきかについてです。

一般的にはお中元には水引は紅白の蝶結びで、熨斗付きで送ることが多いですね。

ですが、お相手が喪中の場合は紅白の水引で贈るというのはやめたほうが良いでしょう。

 

水引なしの無地の掛け紙、または無地の短冊でお中元であることを示すというのが無難な対応となります。

日頃の感謝を示す贈り物ですし、水引やのしにこだわらなくとも、季節の掛け紙なんかでも良いかもしれませんね。

 

 

いずれにせよ、デパートなどでお中元を手配する場合は、お店側もこういったケースは心得ていることが多いですから、相手が喪中であることを伝えればその状況に合った包装をしてもらえると思います。

購入店で相談もしてみてください(*´▽`*)

お中元お相手が喪中の場合マナーまとめ

毎年お中元を送っている相手が喪中の場合のマナーについて

  • 基本的には送ってもマナー違反にはならない
  • ただしお相手の不幸のあった時期に注意するなど、それぞれの状況で考えること
  • 紅白の水引などは避けるのが良い

 

といったことを書いてきました。

 

ここで書いたことは一般論になりますので、あくまでもお相手の心情や状況を思いやった対応することが大切です。

また、地域などによっても風習が違っていたりもすると思うので、その意味でもお相手に合わせた対応が必要ということになりますね。

 

ご参考になりましたら幸いです(*´▽`*)

スポンサーリンク